国の地方創生の一環として2020年に東京から石川県金沢市に移転した国立工芸館について、石川県の馳浩知事は、東京にある本館からの独立を政府に働きかける考えを示しました。

石川県金沢市出羽町にある国立工芸館は、2020年に東京から金沢市に移転し、現在、東京国立近代美術館の分館に位置づけられています。

21日、金沢市内で開かれた石川県の幹部と石川県選出の自民党国会議員との懇談会で、岡田直樹参議院議員が「地方創生の核として県内への誘致が叶った国立工芸館を、東京の本館から独立させてはどうか」などと提案しました。

これに対し馳浩知事も実現に向け、今後、国や金沢市に働きかけていく考えを示し、「工芸国・石川の魅力を発揮していく上では、地元に学芸員を置いて予算措置もして、事務所もしっかりと構えて、そうしたしつらえを踏まえて機能強化が必要だと思っている」と語りました。