■全日本フィギュアスケート選手権 2日目(20日、東京・代々木第一体育館)

男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)がトータル287.95点で全日本連覇を達成。規定により来年2月のミラノ・コルティナ五輪日本代表に内定した。

この日のフリーはジャンプの転倒などがあり、会心の演技とはならず。優勝が決まると、キス・アンド・クライで悔しさからか珍しく涙を流した。

父でコーチの正和氏は「本当に口酸っぱく言ってきたことが、今回大一番でそれが出てきてしまっているので。多分悔し泣きしたと思うんですけどね。結果を見れば優勝という形で終われたので、それに関してはやっぱりおめでとうという言葉をかけてあげたい」と連覇を五輪内定を労った。

続けて「やっぱりその内容に関しては、僕から何も言うつもりはないんですけど、本人はもうあれだけ泣いて十分に把握してると思うので」と多くを語らず。「オリンピックも(佐藤、三浦と)一緒に行くことにはなると思うので、モチベーションも高まっていくと思いますから、それはもう順位関係なく、お互いライバルなので、切磋琢磨して励んでもらえればなと思っております」と五輪での活躍に期待を込めた。

自身も全日本では3連覇の経験があり、今回の連覇については「そうですね。特に全日本はすごく難しいとされているので、精神的にもやっぱり追い込まれますし。今日は内容は度外視で、全日本はもう特別な試合なので、やっぱり嬉しい限りです」と率直な気持ちを口にした。