鹿児島県警の岩瀬聡本部長は今年最後の定例会見で、不祥事が後を絶たなかった1年を振り返り、「県民の信頼を回復するには至っていない」と述べました。

(県警・岩瀬聡本部長)「県民の信頼を回復するには至っていないという評価をしていて、それに尽きる」

県警は去年8月、一連の不祥事を受け、再発防止策を策定しました。しかし、その後も当時の捜査二課長が不同意性交などの疑いで書類送検されるなど、6人の警察官が懲戒処分となりました。

18日に開かれた今年最後の定例会見で、岩瀬聡本部長は引き続き、再発防止に取り組む考えを示しました。

(県警・岩瀬聡 本部長)「来年も県警としては再発防止策をしっかりと進めつつも、現下の治安情勢を的確に把握をした上で必要な警察活動を確実に行っていくことで県内治安の維持、県民の安全安心の確保を取り組んでいきたい」

岩瀬本部長は、うそ電話詐欺の被害額が先月末時点で8億円余りと過去最悪となっていることにも触れ、「危機的な状況。抑止・摘発両面で取り組みを進めたい」と述べました。