苦節10年で掴んだ切符と、1着15万円の「戦闘服」

宮岡さんは、小学1年生からテニスを始め、松山中央高校3年生の時にはインター
ハイに出場。
関西大学、そして、愛媛銀行に入ってからも25歳まで競技に打ち込みました。

「SASUKE」との出会いも小学生の頃。番組の中心選手「SASUKEオールスターズ」
らの活躍を、ワクワクしながら見ていました。

そして、「サスケくん」こと完全制覇者の森本裕介さんに感化され2014年、
予選に初挑戦。
すべての種目をクリアしたものの、本選出場は叶いませんでした。

「サスケくん」こと森本裕介さん(左)と

その切符を掴んだのは、挑戦開始から10年目、2023年のことでした。
初出場にしてファイナルの一歩手前、3rdステージまで到達。

何度も予選で涙を飲みながらも諦めなかった彼が、晴れ舞台の衣装に選んだのは、銀行員のアイデンティティである「スーツ」でした。

ただし、ただのスーツではありません。
県内の専門店を駆け回り、「極限の動きやすさ」を追求した一着は、上下合わせて
約15万円。
5セット所有しています。
泥にまみれ、水に濡れることを厭わず、宮岡さんはこの「戦闘服」で鋼鉄の魔城に
挑み続けています。