“磁性”で世界シェアNo.1 アップルに認められたセンター

長野県にあるTDKの工場。特別に撮影が許され、初めてテレビカメラが入りました。

エアシャワーの後に手洗い。そして再びエアシャワー。徹底的に埃を落とした人だけが入室できるクリーンルームです。

細かな製造工程は機密ですが、唯一撮影が許されたのが…

TDK「TMRセンサー」製造 伊藤範之 統括部長
「TMRセンサーをつくるうえで、非常に重要なパターン(素子の形)を作る装置」

そして、いくつもの工程を経て完成するのが、米粒よりもはるかに小さく、指先に乗せても気付かないくらいの「TMRセンサー」です。

TDK「TMRセンサー」事業 宮下勇人 統括部長
「我々の最先端の技術・情熱、全てをつぎ込んだものがこの小ささの中にある。これが我々の強み」

極小の中に凝縮された最先端技術をアップルは高く評価したのです。

会社の注目度は別の場面でも証明されました。

ラトニック商務長官
「TDKは250億ドル相当のAIインフラに不可欠な電子部品やパワーモジュールを作る」

対米投資についても、アメリカ側からの期待が高まっています。

会社はどのように成長してきたのでしょうか?

TDK 齋藤昇 社長
「社会がトランスフォーム(変化)していくわけだから、私達もトランスフォーム(変化)し続けていく」

会社は時代の変化に合わせ、主力製品を柔軟に変えることで成長してきました。

今は「TMRセンサー」といったスマホ向け部品がけん引。スマホ用電池は世界シェア6割です。

ただ、製品が変わっても、根底には創業から磨いてきた「磁性素材」を操る技術が
受け継がれています。

齋藤 社長
「磁性素材を生かしてカセットテープとかいろいろな製品が枝や木のごとく出てきているというのが当社の事業の変遷」

強みのある1つの技術を時代に合わせ、違う分野に生かす戦略。

同じように、1つの技術で世界をリードするニッポン企業がここにも…