老朽化が進み閉館が迫る愛媛県松山市のの「松山市民会館」の現状について、吹奏楽部の生徒が研究成果を発表。「代わりとなる施設が絶対に必要」と訴えました。

16日開かれた北条高校の研究発表会。3年生の生徒が10のテーマについてプレゼンを行いました。

このうち、吹奏楽部に所属する横本愛美さんは、開館から60年が経過した松山市民会館について、老朽化し閉館時期が迫っている現状を発表しました。

(北条高校3年吹奏楽部・横本愛美さん)
「松山市民会館の代替施設がないと、これまで積み重ねてきたえひめの吹奏楽文化が失われてしまう。そして子供たちも育たない。松山市民会館の代替施設は絶対必要」

横本さんは、市民会館について「県内の他の施設より音がバランスよく響くうえ、ステージも広く使いやすい」とその重要性を強調しました。

発表を聞いた生徒からは、松山市と松前町がそれぞれ「アリーナ」整備を目指している現状を踏まえこんな意見も・・・

(発表を聞いた生徒)
「私自身、どちらか一方は市民会館の代替施設になればいいと感じている。音楽関係者が市民会館の代替施設の必要性をどのようなかたちで訴えていますか?」

(北条高校3年吹奏楽部・横本愛美さん)
「(松山市の担当者から)アリーナとはまた別に、コンサートホールを作ろうという話をしてもらった」

小学生のころから市民会館のステージに立ってきたという横本さん。新しい施設には「音響へのこだわり」を求めています。

(北条高校3年吹奏楽部・横本愛美さん)
「今まで小学生のときから市民会館で演奏してきたのですごく悲しい気持ちでいっぱい。市民会館の方がまとまった、演奏していてとても気持ちいと思えるような音色なので、音響にこだわった設備を作ってほしい」

松山市は今年度中に市民会館の閉館時期を示す方針です。