気象庁はきょう16日、「警報」や「注意報」といった防災のための気象情報について、新たに「危険警報」を設けるなど、来年5月下旬に刷新すると発表しました。

主なポイントをみてみます。

これまで気象庁などが発表する大雨警報や土砂災害警戒情報といった防災情報は、「複雑で分かりにくい」と指摘されてきました。このため、気象庁などは、5段階の警戒レベルにあわせた形で情報を刷新することになりました。

来年5月下旬からは、災害ごとに「氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つのカテゴリーに分けられます。

そして、このカテゴリーごとに、警戒レベルが高い順にレベル5の「特別警報」からレベル2の「注意報」まで、統一感のある名称に変更されます。さらに、自治体から避難指示が発表される目安となるレベル4相当の情報として、新たに「危険警報」が加わりました。

例えば、「氾濫」を見ますと、レベルが高い順に「氾濫特別警報」「氾濫危険警報」「氾濫警報」「氾濫注意報」となります。

現在、県と気象台が共同で発表している「土砂災害警戒情報」ですが、来年5月下旬からはこちらの「土砂災害危険警報」として発表されることになります。

情報が整理された一方で、耳なじみのない情報もあり、国は「しっかりと周知・広報に取り組んでいく」としています。