女性は難聴の割合低い傾向

一方、女性では1日10〜20g程度の飲酒群で、生涯飲酒しない群と比較して高音域(4,000Hz)で難聴の割合が低いことが認められました。非飲酒者の1に対し、オッズ比0.81でした。適度に飲む女性は、難聴の割合が低い傾向が示されました。【詳しくは図②】

【図②】東北大学の発表文より

純アルコール量10〜20gは、ビール350mL缶なら1本程度、ワイングラス1杯なら1〜2杯程度に相当します。もちろん、この研究結果は女性に対し適度な飲酒を勧めるものではありません。飲酒には他のさまざまなリスクが報告されているためです。研究グループは、さらに踏み込んでアルコール代謝に関わる遺伝的背景にも着目しました。