政府の経済対策の推奨メニューの「おこめ券」がコメの価格を高止まりさせるとの見方に対し、鈴木農林水産大臣は否定的な考えを示しました。

「おこめ券」の配布をめぐっては一部の専門家などから、高値でも購入が下支えされ「需要が落ちずに価格の高止まりに繋がる」といった指摘も出ています。この見方について、鈴木農水大臣は次のように述べました。

鈴木憲和 農林水産大臣
「令和7年産のコメの供給量、これは需要量に比べても潤沢と見通しております。皆さんがお米を買うかどうかということについては、きっとそうじゃない。価格への影響というのは、ほぼほぼ私としてはないというふうに考えております」

鈴木大臣は、▼コメの供給が十分にあるほか、▼あくまで生活支援であり、新たな需要を喚起する効果は限られるとし、「価格への影響はほとんどない」との考えを示しました。

物価高対策など経済対策の裏付けとなる補正予算案は、きょう午後にも成立する見通しで、鈴木大臣は改めて「必要な食料品の支援が有効に行われることを期待している」と話しました。