福島県富岡町は、JR常磐線・夜ノ森駅の「ツツジ再生事業」をめぐり、町外の法人に助成した補助金の不正利用が発覚したとして、法人とその代表者に、補助金約477万円の返還を求めて提訴する方針を固めました。

これは、12日に開かれた町議会全員協議会で、12月議会への提出議案として説明されました。

町によると、昨年度と今年度の「富岡町心の復興事業補助金」を受けたツツジ再生事業で、町外の法人が、植栽などを受託した事業者に委託料や人件費を払わず、補助金を借金の返済や別の事業にあてたほか、偽造した領収書を町に提出していたとされています。今年7月、町が事業者側から代金未払いの相談を受けて立ち入り調査を実施し、判明したということです。

町は、補助金約477万円の返還を求めて早ければ12月中にも民事提訴し、有印私文書偽造の疑いで刑事告発もする方針です。