「妹が殺された」初めて口にした
御手洗さん:
「朝から養護の先生がいらっしゃったので足を引きずりながら、飛び込むように保健室に入って『すいません、ちょっと話を聞いてください、お時間いいですか』って。そこで初めて、先生に促されて1対1の状態で自分の口で、自分の家で起きた事件の事、妹が殺されたということ、いま学校の前まで来ることはできたけどなぜかわからないけど行くことができないこと、どうしたらいいか?何をすればいいか?教えて欲しいと助けを求めた」
「これが本当に初めて。誰かに対して『助けて下さい』と言葉にできた。1年近くたっていました。初めて自分の中で起きていることを、言葉にできないことも含めて相手に何とか伝えようとした」
自分の居場所
「養護の先生は、『今の君の状態を解決する術は私にはない。とにかく教室に行く必要はない。ここに来たことも君は間違ってない。帰りたいという気持ちになるまでここにいていい』と言って下さった。自分がいていい場所だとはっきり言葉にして下さった。これが安心につながった。落ち着きを取り戻すじゃないですけど、すっと自分の中で、あ、いいんだと。相談してよかったと思えた」














