“調教師監修”・・・その譲れない「こだわり」とは?

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』より

調教師の仕事は、馬主から競走馬を預かり、レースでの勝利に導くためにトレーニングから健康管理、レース選定、出馬登録まで、厩舎運営全般を担う。大竹さんは、プロの視点から本作で“調教師”監修を担当。脚本の段階から携わり、撮影シーンにも足を運んだという。

エキストラが手に持つ物や警備員の位置取りなど、細かいところまで「すごくこだわりました(笑)」と、監修でも手腕を発揮。劇中で調教師・広中博を演じる安藤政信さんも、実際にトレーニングセンター(競走馬の調教施設)を訪れ、大竹さんの仕事に一日付いて回った。

「安藤さんに参考にしてもらっているのかな」とも話す、自身の「調教師」としての在り方については、こう明かす。

「調教師は“馬主の代理人”のような形で、馬を預けてもらって管理している立場の人間。代理人である以上、出過ぎてもいけないし、かと言って疎遠になってもいけない。人との距離感というのがとても大事になってくると思っています」

さらに、「僕が本当に大事にしているのは、人とも同じで、馬との“距離感”なんです。例えば毎日見ていると分からなくても、1か月ぶりに会うと『あれ?ちょっと痩せた?』となったりもしますよね。そういった意味で、時には距離を置くことも大事です」と、経験に裏打ちされた持論には説得力も宿る。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』より