団体ツアーは減少旅行会社は「存続の危機」

福岡県 服部誠太郎 知事
「15団体、約600人のキャンセルがあったとの報告を受けています」


福岡県の服部知事は、中国からのクルーズ船ツアーの関連業者に聞き取りをしたところ、12月5日の時点で15団体、約600人のキャンセルがあったと県議会で明らかにしました。

日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「気持ちが沈んでいくんですよね先が見えなくなって」「存続の危機ですね」


中国人向けのツアーを主力商品としている、福岡市の旅行会社です。

年末から2月の春節期間にかけては書き入れ時で、今シーズンはコロナ後としては、最も多くの予約が入っていました。

しかし、渡航自粛要請が出た直後からキャンセルが相次ぎ、さらに12月から2月までに入っていた10数件のうち5件も中止に。

これまでのキャンセルのうちほとんどが団体客で、最も大きなものでおよそ60人・8日間のツアーがキャンセルになったということです。

日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「日本の小学生と交流して野球クラブと一緒に練習して試合をする予定だった」

Q宿泊先や食事の場所も高尾さんの会社が手配?


日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「福岡空港から(帰りの)福岡空港まですべて手配します」「痛いですね」

キャンセルによる被害額は、少なくとも100万円以上に上るということです。

3月以降のツアーに影響が

さらに12月に入り、追い打ちをかける出来事が。それが”無料キャンセルの延長”

中国国際航空など航空各社は、日本を発着する便の航空券を無料でキャンセルできる措置を当初、12月末まで実施すると発表していました。

しかし、中国メディアによるとこの措置が2026年3月28日までに延長されることに。

3月以降のツアーに大きな変化が出始めています。

日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「中国の旅行会社が原則として団体の募集をストップしている」「香港、台湾、マレーシア、シンガポール、これからはそちらの方面で頑張って営業しにいかないといけない」