2023年7月、浜松市内の自宅などで知人男性に暴行を加えて死亡させたうえ、遺体を遺棄した罪などに問われた男の裁判員裁判で、検察は2025年12月11日、男に懲役12年を求刑しました。

傷害致死や死体遺棄などの罪に問われているのは、浜松市中央区の解体工の男(48)です。

起訴状などによりますと、男は2023年7月、浜松市内の自宅などで、元暴力団組員で総合リフォーム業の男(41)とともに、知人の男性(当時43)に暴行を加えて死亡させ、遺体をキャリーケースに入れて車の中に放置して遺棄した罪などに問われています。

11日に静岡地方裁判所浜松支部で開かれた公判で、検察は「共犯者と共謀し長期間にわたり一方的に暴行を加えている。極めて悪質」などとして、懲役12年を求刑しました。

一方、弁護側は男が島村さんに対して、けがの手当てをしたことや逃亡を勧めたことなどを挙げ、「死亡にいたるほどの暴力は、共犯者の男の意思決定で実現された」として、傷害致死罪の共謀は認められないと主張しました。

判決は2026年1月15日に言い渡されます。