半数以上が心身の不調経験…6割は怒りを“我慢する”

今回の調査で浮き彫りとなったのは、怒りが心身の健康に直接的な被害を及ぼしているという点。

調査対象者のうち53.8%が、他人の怒りやストレスが原因で「不眠、頭痛、不安感など」の心身の健康問題を経験したと回答しました。

さらに、「仕事や学業のパフォーマンス低下」を経験した人は47.9%、「人間関係の悪化」を経験した人は46.7%にのぼり、怒りが個人の健康だけでなく、社会生活全体に悪影響を与えていることが伺えます。

一方で、自身の怒りについては、60.0%が「表に出さないタイプ」と回答。
怒りを感じた際の最も多い対処法は「黙る/我慢する」(54.8%)でした。感情を内に溜め込む「我慢の文化」が、健康被害をさらに深刻化させている可能性が指摘されています。