宮城県南三陸町の神社では、正月に神棚に飾る紙細工「きりこ」づくりが最盛期を迎えています。

南三陸町志津川の上山八幡宮では、型紙に合わせて和紙を切り抜く「きりこ」づくりが進められています。「きりこ」は江戸時代、農作物などが不作の年に供え物をかたどった紙を切り抜いて神棚に飾ったのが始まりとされています。宮司らは、型紙に合わせて「鏡餅」や「お神酒」などのきりこを丁寧に仕上げていました。

上山八幡宮・工藤庄悦宮司:
「今年も年末にかけてまた地震が来たり色々な災害がありました。来年は何事もなく平穏無事な一年になることを願う」

三陸沿岸の家々では、正月には神棚に新しい「きりこ」飾るのが習わしとなっています。

上山八幡宮は今年、3枚1組のきりこを300組、立体のきりこは90体つくり、12月15日から配ることにしています。