今回のお値段はスウェーデン・ストックホルムから。ノーベル賞の気になるお値段についてお伝えします。

「人類に最大の貢献をした人のために」賞金は約1億8500万円

出水麻衣キャスター:
2025年のノーベル賞の賞金は、「約1億8500万円」です。

各賞の方々がこの金額をもらえて、複数で受賞した方は分配するような形になっていますが、非常に大きな金額です。

ノーベル賞は1901年から始まっており、賞金を毎年払い続けるのはすごいことだなと思います。

そもそもノーベルは、安全で制御可能な火薬である「ダイナマイト」を発明したことで有名です。他にも様々な発明品や、実業家としても非常に腕のある人で、生涯で巨万の富を築いた人です。

ノーベルは結婚しておらず、子どももいなかったということで、亡くなる1年前に遺書をしたためており、「自分の資金は人類に最大の貢献をした人のために」ということで、「このお金を使って財団を設立してほしい」という思いをしたためています。

ダイナマイトは、インフラ整備の際には有益だったりもしますが、やはり人の命を奪うものでもあるので、“死の商人”と揶揄されたことに対して、償い意味も込めて「ノーベル賞」を設立したということです。

そのとき投じた私財は、今の金額にすると約360億円以上ということです。このお金は、そこからは減らさないように、「毎年運用益からノーベル賞の賞金を出す」という決まり事になっているということです。

運用益は3倍も出ているということで、ノーベル財団の皆さんは素晴らしい運用をやっているなと、私も感心しております。

日本時間12月10日未明、ノーベル賞の授賞式が行われます。メダルをもらう際、受賞が決まっている皆さんはどんな表情をするのか、ご注目ください。