国連の経済社会理事会は、女性の地位向上などについて話し合う委員会からイランを追放する決議を採択しました。

国連の経済社会理事会では14日、女性の権利が侵害されているなどとして、「女性の地位に関する委員会」からイランを追放する決議案の採決が行われました。

今回の決議案は、イラン国内で女性がスカーフのかぶり方を理由に拘束され、その後死亡したことや、それに伴う抗議デモを当局が弾圧していることを背景に、アメリカが主導して取りまとめ、日本や欧米諸国を中心に29か国の賛成によって採択されました。

一方、中国やロシアなど8か国は反対、メキシコなど16か国は棄権しました。

決議では、「イランで継続的に起きている言論の自由や女性の人権に対する弾圧に深刻な懸念を示す」と非難していますが、会合に出席したイランの国連大使は「根拠のない捏造だ」と反発しました。