気忙しくなる年末を前に、労働現場での事故を防ごうと、高知労働局が建設現場をパトロールしました。高知県内では今年、4人が労働災害で死亡していて、パトロールでは現場の作業員に、より一層の安全管理が呼びかけられました。
パトロールが行われたのは、高知市のホテル「御宿野乃高知(仮称)」の建設現場です。労働災害を防ごうという目的で、10日、高知労働局と高知労働基準監督署の職員8人が訪れました。
高知県内では今年、去年より3人多い「4人」が労働災害で死亡していて、そのうち3人の業種が建設業でした。死亡災害が続いたことを受け、高知労働局は5月に、高知県建設業協会などに安全衛生管理体制の緊急要請をしていて、それ以降は死亡災害は発生していないということです。

10日のパトロールでは、足場の階段が「2段手すり」になっているかどうかや、つまずきやすい場所が分かりやすく示されているかなどを職員が見て回り、転落や転倒の対策を確認していました。
そして、年末年始に向けて慌ただしくなる中、現場の作業員に、より一層の安全管理を呼びかけました。
◆高知労働局 菊池宏二 局長
「年末に向けて業務が忙しくなると思いますが、必要な安全対策・作業手順を守っていただいて、無災害で作業を続けていただければと思っています」
また、これからはインフルエンザなどの感染症も流行する時期で、高知労働局は「業種に関わらず対策をとってほしい」としています。
なお、今年の高知労働局管内の全産業の労働災害は、去年の804人から63人少ない741人ですが、死傷者数(コロナ感染を除く)は22人増えた715人となっています。(数字は全て10月末時点)














