大船渡の2月の降水量はわずか2.5ミリ。
火が短時間で燃え広がった背景には、異常な乾燥状態がありました。
またリアス式海岸特有の急峻な地形も消火活動を難しくしました。(中條圭さん)
「人が立ってるのも本当に難しいぐらいの傾斜で、自分がバランス取っているのも難しいぐらい」

発生の翌日には高齢男性1人が死亡しているのが見つかっています。

山林火災の発生に伴い大船渡市内では、三陸町綾里地区の全域などを対象に、最大で1896世帯4596人に避難指示が出されました。

(避難した人は)
「早く早く鎮火してほしい。今はもうそれだけです。(欲しいのは)情報だと思います。自分の所がどうなっているのか、ここにいてはわからないので」

懸命の消火活動が続けられましたが火の勢いは止まらず、延焼範囲は拡大し続けました。
強い風によって火は至るところで勢いを増し、延焼範囲は次々と拡大し続けました。

(JNN取材団 当麻葵)
「火の手が山の下の方まで迫っています。山の下には街があり、消防車両が走っているのが見えますが、そのあたりまで迫っています」

(JNN取材団 大友記者)
「今、かなり高い火柱が上がっています。対岸からかなり遠い距離にいるんですが、はっきりと確認できます。」
強い風によって火は至るところで勢いを増し、
延焼範囲は次々と拡大。1週間で2900ヘクタールにまで拡大しました。