復興への動きも。
綾里漁港では例年より遅く、3月半ばに養殖ワカメの刈り取りがスタートしました。

(大平秀男さん)
「避難している間はワカメは今年は無理だろうとみんなで言っていたんですよ。どのくらい焼けているかわからないし。こうやってワカメを刈ることができてほっとしています」

5月下旬には仮設住宅への入居が完了しました。(泉惠さん)
「今日息子が運動会で、お肉が食べたいと言ってましたので。家で焼肉か、それともどうしようかっていうのを。今ちょっと家族で話し合っているところです。」

現在、焼けた山林のうち、市が所有するおよそ26ヘクタールで斜面に作業道を通したり焼けた木を伐採したりする作業が行われています。

しかし、これは被災した山林の1%にも満たない面積で、大半を占める民有林の復旧に向けては2025年中に市が森林復旧事業の計画概要書を国に提出する予定で、作業の着手は早くても来年度となる見込みです。

山林の復旧にはさらに数十年の歳月が必要とみられ、復興への歩みは始まったばかりです。