WBC侍ジャパンの井端弘和監督(50)が日本時間10日、フロリダ州オーランドで行われているMLBウインターミーティングに来場し、来年3月に開催されるWBCの監督会見に出席した。

現在、日本人メジャーリーガーではドジャースの大谷翔平(31)が参加を表明している中、指揮官は他の選手らとの進捗状況について「MLBからの返事待ちというところで、なかなかMLBが決まらないとチームづくりができない。今そこで止まっているような状態ですけど、そのへんが進んでくれれば一気に決められるような気がします」と明かし、「せめて年内には返事が来れば」と心情を口にした。

この日、アメリカ代表は、フィリーズ残留が決まったナ・リーグ本塁打王のK.シュワーバー(32)やドジャースの正捕手W.スミス(30)らの参戦が発表され、代表キャプテンを務めるA.ジャッジ(ヤンキース)、サイ・ヤング賞の右腕ポール・スキンズ(23、パイレーツ)をはじめ、着々とチーム作りが進んでいる。

アメリカ代表は布陣を固めつつある状況に、焦りは「ないです」という井端監督は「どう対応していくかだけだと思いますので、焦ってもしょうがない。待つだけ。ゆっくりはできないですけど、日本の選手も調整があるので、できれば何とか年内に終わらせたい」と願いも込めながら話した。

前日には、ドジャース・ロバーツ監督(53)の「大谷は投げてほしくない、山本も慎重に」という発言もある中、「選手から聞いてる訳ではないので、本人とあと球団ですかね。そこはよくしゃべらないといけない。監督に直接言われれば考えますけど、まだ直接ではないので」とまだ複数の可能性が考えられる段階だ。

侍ジャパンは、WBCの直前に2月27日、28日にバンテリンドームで中日と、3月2日、3日でオリックス、阪神との試合が組まれている。大谷は23年のWBCでは、オープン戦で登板した後にチャーター機で名古屋入り。試合前のフリー打撃にも参加し、ファンを驚かせ、大阪の2試合から出場した。

今回の大谷の練習試合への参加については「合流して欲しいけど、試合に出られるのは大阪からだと思うので、前回と多分ほぼ一緒なので。時差もありますので時差調整しながらうまくコンディション整えてもらって、大阪でなんとか2試合で本番となってくると思うので、その2試合で仕上げてもらえれば」とし、そのことは大谷には伝えているのか?と聞かれると「そこまで詳しくは話してないですけど、キャンプの日程は全部伝えさせてもらって、その辺で、だから前回と一緒で合流してほしい、というところは伝えましたけど、本人がまだそっち(アメリカ)であるっていうなら、大阪(での合流)も考えてはいいのかなと」と両方のパターンについて検討しているという。