2020年、茨城県の介護施設で、点滴に注射器で空気を注入し、入所者2人を殺害したなどとして殺人と窃盗の罪に問われた元職員の女の初公判で、女は殺人について起訴内容を否認しました。

赤間恵美被告(39)は2020年、職員として働いていた古河市の介護施設に入所していた、鈴木喜作さん(当時84)と吉田節次さん(当時76)の点滴に注射器で空気を注入し、殺害した罪などに問われています。

きょうの初公判で、赤間被告は殺人の罪について「私は空気を注入していません。殺害していません」と述べて起訴内容を否認しました。

検察側は犯行時間帯に鈴木さんの部屋に赤間被告が入るところを見たとする施設職員の証言にふれ、「赤間被告以外に現実的に犯行が可能な人物はいない」と指摘しました。

公判はあわせて60回行われ、判決は来年7月に言い渡される予定です。