空気が乾燥する季節。きょうもまた山火事が発生しました。

報告
「神奈川県の日向山です。広い範囲で飛び火しているのが確認できます」

神奈川県伊勢原市の日向山。夜になっても山火事が続いていました。

警察などによりますと、9日午後3時ごろ、日向山で「山の中に白い煙が見える」と目撃者から通報がありました。

現場は山頂近くの尾根で、これまでに少なくとも600平方メートルが焼け、現在も延焼中だということです。これまでにけが人はいないということです。

消火活動は日没で中断していて、山頂から3キロほど離れた場所にある寺の僧侶は不安を口にします。

浄発願寺 塚越慈晃 僧侶
「何百年もいるご本尊や仏様がいらっしゃるので、焼失してしまうことがあるといけないので、とても心配。ここのところ雨も降らずに乾燥が続いているので」

他の近隣住民も。

近隣住民
「今も消火活動ができないので不安な気持ち。今夜はぐっすりは寝られないと思う」

一方、8日に勢いよく燃え続けた群馬県の妙義山は、一夜明け…

記者
「自衛隊のヘリコプターがいま、湖から水をくみ上げています」

9日、朝から自衛隊のヘリコプターが消火にあたりました。群馬県によりますと、焼失面積はおよそ30万平方メートルにのぼりましたが、火の勢いは弱まっているということです。

関東各地で山火事が相次ぐ要因の一つに指摘されているのが、降水量の少なさです。

これは、ここ1か月の関東の降水量の平年比。いずれも平年に比べて非常に少なくなっていることが分かります。また、9日は乾燥注意報が5都県に出ていて、今後も乾燥した天気が続きそうです。

坂口愛美 気象予報士
「乾燥注意報が出ている時は、気象庁が火災への注意を呼びかけている時。ちょっとした小さな火でも、ここまで空気が乾燥していると一気に火が燃え広がる危険性がある。些細なことでも注意が必要」