令和の米騒動、いつまで続くんでしょうか?
政府は来年の減産方針を示した一方、コメ価格は最高値の更新を続けています。今の店頭価格は?さらに、問屋の見通しは?
そして、正月の餅にはすでに影響が出始めています。
9日、米子市内のスーパー
キャスター 小林健和
「店内のお米売り場です。様々な種類が並んでいるのですが、5キロの価格を見てみますと、多くの商品で5000円を超えています」
家計を直撃する"コメの高止まり"。
こちらのスーパーでは鳥取県産の5キロのこしひかりが5271円(税込み)で販売されるなど、新米が出始めたころからほとんど価格が変わっていないということです。
マルイ安倍店 岸努 販売マネージャー
「去年より若干上がっていて高止まりという感じがしている。今年に関してはスムーズに発注すれば入ってくるという状況が続いている」
農林水産省によると、先月30日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、5キロで4335円。
先月に記録した4316円を超え、過去最高値を更新しました。
買い物客は
「高いですね」
「その金額では買わない。小売りで2キロ2000円で買う時はそんな感じ」
マルイ安倍店 岸努 販売マネージャー
「生産量が増えているということを聞いているので、下がっていくのかなと願っている状況」
市場価格とはうらはらに、先月コメの減産方針を示した農林水産省。
「令和のコメ騒動」はいつまで続くのでしょうか?
現在の価格の動きについて米子市内の米穀店を訪ねると…
岩崎米穀 岩﨑稔 代表取締役
「令和7年産の買い付け単価がかなり値上がりして買い付けていたので、その7年産の割合が高くなっているので平均価格がむしろ上がり気味ということだと思う」
最高値の更新については、備蓄米の落ち着きに加えて新米が高い買い付けになったため、流通分も値が張っている
のではないかとのこと。
また今後コメ価格について、一部で暴落する可能性も指摘される中、山陰ではどうなるのでしょうか?
岩崎米穀 岩﨑稔 代表取締役
「やはり仕入れた価格よりも、どんどん下げて販売するというのは、なかなか我々としても厳しいので、うちだけに限らず、県内のコメの流通にかかわる業者すべてに共通な状況だと思われる。大幅に値下がりをしていくというのは考えにくいのではないかと思っている」
食卓を支えるコメの価格。
小幅な調整は見込まれるものの、価格は年明け以降も大きく下がる兆しは見えていません。
そして年の瀬が迫る中、正月には欠かせないこちらにも今年は影響が出るようです。
米子市にあるこちらの店では、もち米の仕入れ値が去年と比べておよそ1.5倍になりました。
1年の中でも最も需要が高まるこの時期、もち米を2トンほど使うため、苦しい状況となっています。
Q:こんなに上がることってこれまでありましたか?
いしくら餅店 西村鎮明さん
「ありません。上がっても1割から1割5分くらいじゃない?」
この状況でもち米を使う商品は2割ほど、値上げせざるを得なくなりました。
そこで懸念されるのが。
いしくら餅店 西村鎮明さん
「コメと一緒で餅を食べる人が少なくなるんじゃないかと思うけど季節の行事は毎年毎年するので、正月に餅を食べようかという人が減るんじゃないかなと思う」
早くも少しずつ影響が出ていて、スーパーなどからの注文量は去年より1割ほど減っているそうです。
コメ価格の高騰が季節を彩る食材にも暗い影を落としています。














