降雨量をリアムタイムで観測するレーダ雨量計の精度を維持するための補修作業が9日に宮城県涌谷町で公開されました。作業は、高さ40mある鉄塔の最上部で進められています。

国土交通省が運用している雨量計がある宮城県涌谷町の箟岳(ののだけ)無線中継所です。9日にここで行われている補修作業が公開されました。

国土交通省の職員:「レーダ施設まで案内します」

国交省の職員とともにtbcのカメラも安全を確保しながら階段を上っていきます。そして、鉄塔の最上部に到着です。

高さは、何と、40m。そこにはパノラマの絶景が広がっていました。

この場所で行われているのは、雨量計の電波を発射するアンテナを保護するドーム型のカバーに撥水性の塗装を施す作業です。

カバーは直径4mあり、表面に水滴や水の膜などが付着すると電波が弱まり、観測精度が低下します。

そのため、3年に1度メンテナンスを行って観測精度を保っています。

北上川下流河川事務所 井上勉防災情報課長:
「レーダーを停止しないと作業ができないので、雨が多い時期をずらして作業を開始するとどうしてもこの時期になる。観測の精度を維持することによって、防災減災に取り組んでいきたい」

この雨量計は、半径60㎞の雨量を観測し、2013年9月から運用されています。補修作業は、12月12日までに完了する予定です。