旧統一教会の田中富広会長が会長を辞任すると明らかにしましたが、教団本部がある韓国ではどのように受け止められているのでしょうか。田中会長の辞意を報道が出る数日前に把握したとして、自身のブログに投稿していた元信者の男性が取材に応じました。

元信者男性
「解任ですね、解任しかない。お金の問題について、(教団が)田中会長にちょっと不満を持ったんじゃないかと思います」

今も現役の信者とつながりがあるというこの男性は「金の問題」についてこう主張します。

元信者男性
「会長交代は(日本の被害者への)補償問題が原因だと私に情報提供がありました」

田中会長が日本で元信者らへの補償を進めていることに教団側が反発しているというのです。

一方、JNNの取材に応じた教団の幹部は…

教団の幹部
「田中会長はこの前、韓国に来て、韓総裁と拘置所で面会した」

田中会長は辞任にあたり、韓鶴子総裁に挨拶に来たといいます。

そのうえで、辞任はあくまで「世代交代」だとこの幹部は強調します。

教団の幹部
「田中会長は『もう高齢だから、2世たちに譲って、組織が新しく出発できる土台を用意してほしい』と韓総裁に伝えたようだ」

韓国の教団本部は田中会長の辞任の理由について、「日本の本部に聞いてほしい」と話しています。