富山県内でクマの出没が相次ぐなか、富山県は来年春に個体数を管理するための捕獲を初めて行う考えを示しました。

富山県は、9日、相次ぐクマの出没に対応するため、新田知事をトップとする全庁型のクマ対策会議を初めて開催しました。会議には新田知事をはじめ関係部局長らが参加し、被害状況や今後の対策について共有しました。

今年、県内でのツキノワグマの出没件数は今月7日時点で、1033件に上り、過去10年で最多となっていて、捕獲数は過去最多の342頭に上りました。

クマによる人身被害は、5件6人で、9月から運用が始まった緊急銃猟については、緊急銃猟の許可が出た8件のうち4件で発砲が行われ、あわせて4頭が捕獲されました。

国が先月策定した「クマ被害対策パッケージ」を受けて、県では来年春、個体数を管理するための捕獲を初めて行うとしています。

富山県新田八朗知事
「来年、春季には個体数管理の捕獲を強化するなどして対策の強化につとめていきたい」