ゴミを拾い終えると、みなさんお待ちかね「釣り大会」です。参加者は、釣りあげたブラックバスの大きさで競います。

今回は40回目の開催を記念して、世界で活躍するブラックバス釣りのプロ=“バスプロ”の並木敏成さんが参加し、ファンは一緒に写真を撮ったり、サインを貰ったりして楽しんでいました。

変温動物であるブラックバス(魚)は、水温が下がる冬に動きが鈍くなって餌を追わなくなるため、冬のバス釣りは「難しい」と言われています。

7日の波介川は、冷え込んで風がほとんど吹かない、まさに「バス釣りには向かないコンディション」となりましたが、参加者はプロである並木さんから、ルアーのチョイスなど攻略方法を伝授されていました。

◆並木敏成さん
「冬って、どこの釣り場も“水が澄む”傾向にある。きょうも晴れて、風も今のところ無い。なかなか『スピナーべイト(ルアー)を投げて、はい来たよ!』というほど甘くないかもしれない。魚がルアーを付けてくるけど、スイッチが入らず食わない」

◆並木敏成さん
「そういう時には、もっと早く巻けてウエイト(重り)を付けている『シャッドテール(ルアー)』が1つの手だと思う」

参加者は、なかなか釣れない時間が続きましたが、魚の動きや気温の変化をうまく読み、大きなブラックバスを釣りあげる参加者もいました。

◆参加者
「川底を曳くような感じで、糸もあまり張らないような、魚にプレッシャーを与えないようなアプローチで釣りましたね」

参加者たちが釣りを楽しむ傍ら、大会を陰で支えたのは高知海洋高校のフィッシング部の生徒たちで、大会の受け付けや魚の計測を担いました。

◆高知海洋高校フィッシング部 中石陽向 部長
「釣りでも『コミュニティ』じゃないですけど、人とのつながりがあるので、そういう面でもみんなに頑張ってほしいなと思います。これから僕が部長を退いても、他の後輩に繋げていきたい文化ではありますね」

釣れた人も、釣れなかった人も楽しんだ、「ゴミ拾い・バス釣り大会」。子どもの部の優勝は小学6年生の酒井獅馬さんで、大人の部の優勝は「51cm」を釣り上げた桒名哉門さんでした。