形整えて、止血縫合、鼻はもう厚紙で作るしかなかった。
あいつの顔を思い出しながら脱脂綿をあてて輪郭出して、綺麗に包帯を巻いてやって、お母さんに会わせた。

でもお母さん、狂ったように顔の包帯取ろうとする。

「マサフミ!マサフミ!」
「お母さん、ダメだダメだ。包帯を取ったら」

必死でおさえた。

通夜の日の出来事

2日後に通夜でした。
校長先生、担任、帰った後、死んでもシンナーくさいマサフミの枕元で、お通夜の線香をお母さんとたった2人。

午前2時過ぎ、谷口率いる暴走族の連中が、300数十台のバイクで追悼暴走、花束を持って現れました。

そのバイクの音が葬式やってる集会所の前でポンと止まった瞬間に、お母さんの顔が鬼に変わる。