地元報道機関とSBSを含む伊東記者クラブ加盟社は、立候補者を対象に合同でアンケート調査を実施しました。アンケートでは立候補者9人全員から回答を得ていて、その全文を掲載します。

【アンケート内容】
(1)あなたが考える市長選の争点は?(10字以内)。その理由を100字以内(句読点含む)で記述してください。

(2)争点を踏まえ、1番訴えたいことは?(100字以内・句読点含む)

(3)図書館計画についての考えは(100字以内・句読点含む)

(4)伊豆高原メガソーラー事業についての考え(賛成・反対)。その理由を100字以内(句読点含む)で記述してください。

【各立候補者の回答】(届け出順に記載)

1.利岡正基 候補(52)新人
(1)争点:未来への約束
理由:市長に求められるのは、未来を語ることではなく、実行し約束を果たす力です。伊東の課題は複雑で責任を持って未来に向きあえるかが最重要。約束できる根拠を持つ候補かどうかが、最大の争点です。

(2)10年の現場経験と課題解決力で、私は伊東の未来に責任を持って約束できます。観光で稼ぎ、その力を教育・医療・福祉へ循環させる”未来への約束”を実行できる市長は、私・利岡まさきです。

(3)白紙化を前向きな再出発と捉え、市民の声を基に機能を再設計します。1か所にこだわらず、南北に広い地理を踏まえ複数配置も検討し、伊東に最適な”未来の図書館”をゼロからつくります。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:住民不安が続く現状から原則反対です。環境影響だけでなく、裁判状況などの事実を正確に整理し市民へ共有することが最重要です。事実に基づき、市民不安を解消します。

2.石島明美 候補(58)新人
(1)争点:清潔で正直であること
理由:前市長のあり様、並びに次々と表に出てくる市議たちのスキャンダルそしてかつての市長らの不祥事を鑑みると、今、市民が求めているのは、クリーンであることだから。

(2)従来何の疑問もなく続けてきた“しがらみ投票”の弊害を自覚し、今回こそ自分の一票の意味と選択基準の重要性を一人ひとりが冷静に考え、行動に移さなければならないということ。

(3)図書館は市民の居場所。子どもたち、学生、子育て中のお母さんから高齢者まで誰もがお金を使わずに安心して過ごせる空間。市民生活向上、移住促進等の未来への投資。国の補助金を積極的に活用して建設を目指す。

(4)メガソーラー賛否:無回答
理由:環境に悪影響を及ぼすメガソーラー事業は反対だが伊豆高原案件は、現在進行中の事業者が市に起こしている損害賠償請求裁判を正確に市民に公開し、市民にとって最善策を市民とともに決めて事業者とも誠実に向き合う。

3.小野達也 候補(62)元職
(1)争点:市政正常化・生活安定
理由:市民の皆様は、現在直面している非常事態を早急に正常化し、即効性のある物価高騰対策による日々の生活安定を熱望していることを肌で感じており、この半年間で混乱し信頼を失ってしまった市政を確実に回復するため。

(2)現状の混乱を打破し、地域経済を支え観光伊東を大復活させるには、豊富な政治経験と確かな8年間の実績を持つ私にしかできない。全世代への生活支援を即座に実施し、市民がひとつになり輝く伊東市の未来を実現する。

(3)図書館は生涯学習の推進と教育の支援、そして地域振興の拠点として重要な施設だと認識し、その機能充実は豊かな市民生活に必要不可欠であるため、市民の意見を徹底的に反映させ、ゼロベースから計画を再考する。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:土砂災害や崖崩れへの懸念が大きく、土砂流出による漁業やスキューバダイビングへの悪影響が指摘され、地域の自然豊かな景観が損なわれる危険性を認識し、私も市民とともに強い反対の意思で事業廃止を求める。

4.岩渕完二 候補(73)新人
(1)争点:市政の正常化と透明化
理由:8年間の小野市政はほぼ無策であった、加えて田久保前市長は必要最小限の決済さえも履行されない情況下で決算も予算編成も出来ず完全に市政は停滞し市全体の活力を失ってしまった。よって、その具体的対応政策が必要。

(2)市長は市民の声を聞かなければいけません。私は広聴課を新設し市長室を庁舎1階にも設置し市民の声を直接聞きます。迅速な情報公開と発信。停滞した市政は職員の協力、そして私のスピ―ド感ある決断力で早期に復活可能。

(3)計画見直し、地元企業と市民とで計画を作り3か月を目途として完成早期に着工します。現状の建設費42億円は高過ぎます。同時進行で伊豆高原に多目的ホ―ルを作るための地元業者を含めた住民会議を立ち上げます。

(4)メガソーラー賛否:無回答
理由:今は賛成反対の議論以前の問題である損害賠償請求訴訟を回避しなければいけません。法律とル―ルを順守して行われる事業については罰則規程を明記した市との協提書を締決することを条件として認めざるを得ません。

5.黒坪則之 候補(64)新人
(1)争点:医療と経済
理由:医療介護が人員不足で機能不全目前。命の安心安全が脅かされ危機的状況の中、これをどう解消するか?日本屈指の少子高齢化で衰退が進む中、どう経済を立て直し若者を増やしていくか?

(2)医療問題:まずは市民病院の立て直し。続いて次世代へ向けた医療体制「伊東モデル」を構築。経済対策:伊東温泉/伊豆高原の2大観光地を再整備。クルーズ船誘致も含め、富裕層客を取り込み所得倍増を実現。

(3)メインの図書館は市役所庁舎内へサブの未来型ライブラリースペースを伊東駅や伊豆高原駅近くに用意し、観光客も含め利用できる多目的スペースとする。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:本件は、事業断念を前提とした裁判での決着を早期に完了させる必要がある。ただし、伊東市は厳しい状況にあり、予断を許さず、場合によっては強力な弁護団を補強する必要があると考えている。

6.杉本憲也 候補(43)新人
(1)争点:過去に戻すか進めるか
理由:今伊東市は、急激な物価高騰、出生数減少や高齢化への対応など、課題山積である。これら課題を解決するには、前向きで透明性ある「やれる方法を探し前に進める」新しい市政への進化が必要と考えるため。

(2)市政への信頼を高め、子どもからお年寄りまで市民のより良い暮らしを実現する。そのために1.公正透明な市政の実現、2.市民の負担を減らす、3.人口を減らさず増やすための各種政策を実現していく。

(3)新図書館計画は、結果として整備の必要性含め市民の理解促進が充分図れてないと考えるため、現建物の耐震性問題等を踏まえた上でできるだけ早く改めて市民の皆様とともに必要性含め計画すべてを見直していく。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:伊豆高原メガソーラー事業は、少なくとも市民の命を災害の危険にさらす可能性のある事業であることから反対である。

7.田久保真紀 候補(55)前職
(1)争点:改革の前進と成長戦略
理由:この町の成長をはばむ大きな要因は旧態依然としたしがらみと利権の構図から脱却できないことにある。新たな伊東の発展のため、毅然とした姿勢で改革を推し進めドラスティックな成長戦略の下、市民生活と経済の底上げを実行。

(2)改革を達成する為には党や業界団体、有力者に頼らず常に市民の側に立ち、問題に立ち向かい、行政経験のスキルと強い意志を持ち続ける市長の存在が絶対条件です。この町が発展を遂げるため皆さんと歩いて参ります。

(3)老朽化する施設やインフラ問題が山積する中、今やるべきは新しい図書館ではない。今ある施設を活用し各地区に自習室・図書室を配置。市民のニーズに応え、市内全域に本が行き渡る仕組み作りや電子書籍の導入を進める。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:計画の白紙撤回は市民の総意であり、地域の悲願でもある。土砂災害の危険や環境破壊は金銭の問題では無い。10年に渡る私の地域との約束を果たすため、早急に伊東市が訴えられ劣勢になっている裁判を立て直したい。

8.大野恭弘 候補(58)新人
(1)争点:新図書館建設
理由:前回の市長選挙での争点であったと考えるからです。

(2)図書館には人通りを増やす効果があります。この人通りを商店街に向かうことができれば、人通りの呼び水になるのではないかと考えます。

(3)利用者が集まる施設と考えるならば、周辺に人通りをもたらすと考えます。商店街の近くに建設することにより、幾分かの人通りを増やす効果があると考えます。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:空飛ぶクルマに日本企業が参入する事態をみるに、観光用途にも利用される可能性があります。観光用途で利用される場合、伊東だけでなく伊豆半島全域での利用が考えられ、メガソーラーは景観を損なうものと考えます。

9.鈴木奈々子 候補(52)新人
(1)争点:外国メガソーラー反対
理由:海外資本によるメガソーラー事業により伊東市の環境破壊がなされている。土砂災害により市民の命の危険があり反対する。また、ベトナム人による包丁で暴れる事件もあった。外国勢力とどう向き合うかが争点である。

(2)韓国資本によるメガソーラー事業が進められている点につき裁判はまだ決着していない。これを終結させる。また、外国人の移住者が増えている状況にストップをかけて治安を守らなければならない。保守を訴える。

(3)図書館の新しい施設を建設することに反対である。約40億円程度のコストがかかる歳出を行うべきではない。旧図書館の長寿化をはかり、40億円のコストは観光業の促進など他の使い道で有効に活用すべきである。

(4)メガソーラー賛否:反対
理由:韓国資本のメガソーラー事業によって土砂崩れによる市民の命の危険、ダイビング事業への影響、漁業への影響など環境問題が起こっている。外国勢力によって日本の環境を失わせるわけにはいかない。断固反対をする。

伊東市長選挙は12月7日に告示され、14日に投開票が行われます。