戦時中、ペンを握っていたはずの学生たちが軍需工場などに駆り出された「学徒動員」の記憶を探ります。高知県出身のある女学生は、行き先も告げられず大阪に向かい、魚雷のネジを作り続けました。「このネジが日本を守る」そう信じて…

土居瑞さん、96歳。1928年9月5日、現在の高知県香美市土佐山田町に生まれました。
戦時中は高知市潮江にあった県立第二高等女学校に通い、お花の稽古や弓道に精を出す文武両道の女学生でした。
しかし、戦局が厳しくなっていた1943年、戦争の影が土居さんを飲み込みました。「学徒動員」です。
◆土居瑞さん
「戦争に我々までもが巻き込まれるように思いまして…どうしても勝つということが私たちの必死の願いでしたからね。張り切っていましたよ、『負けるわけがない、勝つのが当然』と思ってね」














