愛媛県松野町が、自治体の貯金にあたる「財政調整基金」を大幅に取り崩した影響で、2027年度には財源不足に陥る恐れのあることが明らかになりました。

松野町によりますと、2025年度、財政調整基金から町の予算に約2億5千万円を繰り入れたため、年度末の残高は約7億5千万円となる見通しです。

さらに、2026年度も最大4億5千万円の取り崩しが見込まれ、残高は約3億円にまで減少する恐れがあります。

町立診療所の赤字やアフターコロナに伴う事業促進、人件費や物価の高騰などが要因だということで、町は「事業を精査し歳出を最小限に抑える」として財政再建に向けた対策を進める方針です。