「デザイン面も進化」“ベルトタイプ”も

池袋PARCO(東京・豊島区)でも、秋冬の新作スウェットパンツが目を引きます。

2階にある『ADAM ET ROPÉ』では、一番目立つ場所にスウェットパンツ。

店長・齊藤 朋さん:
「トレンドに入ってきているので店頭に。ストレートのシルエットが多い中で、カーブがかったような“ふっくらとしたシルエット”に特にこだわっている」

膨らみを持たすことで足元がすっきり見え、いろんな靴に合わせやすいといいます。

20代男性をターゲットにしたアイテムを展開する『RAGEBLUE』(6階)でも、店頭にスウェットパンツ。

全体的にルーズなサイズ感の「ボンディングスウェットワイドパンツ」(6600円)は、裾を若干細く仕上げることで締りのあるシルエットに。ウエストに「ベルトループ」がついているのも特徴です。

店長・村尾僚太さん:
「タックインしたスタイリングでベルトを見せられたりと、“デザイン面も進化”している」

“進化したデザイン”の中には、腿からひざ下にかけて風船のように膨らんだ「バルーン スウェットパンツ」(地底人ONLINE/7490円)というものもあり、高3男子によると、「SNSでよく出てくるので中高生とかに人気」とのことです。

広がる「スウェット人気」なぜ?

元々は運動着や部屋着だったスウェットが、なぜ今、おしゃれ着になっているのでしょうか?

『博報堂 若者研究所』瀧﨑絵里香さん:
「アイドルやインフルエンサーが日常を発信することが当たり前になっている。素の部分を見て、『ここいいな』と取り入れられるようになった」

有名人が普段着でスウェットパンツをはく姿が若者の人気につながり、“おしゃれ”としてはくようになったことから、上の世代も抵抗なく取り入れられるようになったといいます。

また、ヒールや革靴ではなく「スニーカー通勤」が増えたように、今後は職場でもスウェット姿が増えていくと話します。

瀧﨑さん:
「職場だからこうしなきゃいけないみたいなところが、『今日の仕事は誰と会うんだろう』みたいなところで、服が選ばれるようになってきている」

シルエットも人気も広がるスウェットパンツ。シャツやジャケットと合わせたりなど、様々なシーンでの着こなしが楽しめそうです。

(THE TIME,2025年12月4日放送より)