緊張以外の“大敵” 晩餐会は「トイレに行けない」

2016年にノーベル賞を受賞した大隅基礎科学創成財団の大隅良典理事長によると、晩餐会の最中は、緊張以外の“大敵”があるようです。

大隅基礎科学創成財団の大隅良典理事長(80)は、がんの治療などへの応用が期待されている「オートファジー」の研究で、2016年に「ノーベル生理学・医学賞」を受賞しました。現在は、日本の科学が健全に発展するよう精力的に活動されています。

大隅理事長は、「日本では、ああいう晩餐会みたいなものがないので、そういう意味では初めての経験をしました。晩餐会は最後に受賞者がスピーチをします。

私は単独受賞だったので、私が喋る以外なかったので、スピーチするまでは緊張がなかなか解けないということがありました」と振り返ります。

また、メインテーブルにはある決まりごとがあるといいます。

大隅良典理事長
「最初のうちは結構ワインを飲んでいたのですが、隣の人に聞くと『メインテーブルの人は立ったらいけない』と言うんですよ。トイレに。自分のスピーチもあることだし、トイレに行きたくなったらどうしようということがあったので、途中からワインを飲むのをやめました」

今回受賞が決まった、ノーベル化学賞の北川進特別教授とノーベル生理学・医学賞の坂口志文特任教授に対しては…

大隅良典理事長
「皆さん本当に楽しんできたらいいと思います。私はそんな余裕なかったけども」