料理への色付けや香りづけに使われる「サフラン」。
宮崎県延岡市ではサフランの産地化を目指していて、4日は県外の料理人を招き、収穫体験が行われました。

(田尻怜也記者)
「こちらの紫色のつぼみの中にある、わずかなめしべがサフランです」

サフランは1グラムあたりおよそ1500円と高値で取り引きされますが、国内では生産量が少なく、流通しているのはほとんど輸入品です。

延岡市は、地域農業の活性化につなげようと、10年前から地元の九州医療科学大学と連携し、サフランの産地化に向けて取り組んでいて、現在は、7戸の農家が栽培。

4日は県外の料理人3人が招かれ、サフランの花から料理に使うめしべを採取する作業を体験しました。

延岡市産のサフランは商品化され、需要が高まっているということです。

(広島の料理人 秋田絢也さん)
「知らずに使うよりは、知って、使って、それをお客さんに説明できるのはすごい良いことだと思う」

(東京都の料理人 野田達也さん)
「サフランという食材だけではなく、全体の延岡市の取り組みも含めて、こういった食材を選んでいけたら」

(延岡市農業畜産課 落合恵太さん)
「産地化を目指して、(今後)生産者を増やす、サフランの栽培の球形の質を上げることも必要になる」

今回体験した3人の料理人は、今後、延岡市産のサフランを使ったメニューを考案することにしています。