「生きている」ということの意味
市原さんは講演で、必ず聞き手に体験してもらうことがあると言います。
(市原千代子さん)
「すいません、ちょっと手を合わせてもらってもいいですか?どうですか?温かくないですか?」
「じゃあ、右手で左手を握ってもらっていいですか?反対に左手で右手を握り返してもらっていいですか?動いていますよね?」
生徒たちは、言われたように手を握って確認します【画像⑥】。
(市原千代子さん)
「私はそういう風に合わせて、温かったり、握ったり、握り返したりできること、それが『生きていること』だと思います」
市原さんの言葉は、静かに生徒たちの心に響きます。
(市原千代子さん)
「死んでしまうということは、その温かかった手が氷のように冷たく動かなくなってしまうことです」
「そして氷のように冷たく動かなくても、そこにあった手が、最終的にはそこからなくなってしまうということです」














