11月4日、愛媛県松山市立の小学校の運動場にあるブランコで「梁部」がずれ、遊んでいた男子児童が全治約1か月の大けがをしていたことがわかりました。
松山市教育委員会は1か月以上、この事故を公表していませんでした。

(城健大呂記者)
「小学校の運動場にあるブランコです。ブランコの上にあるポールが破断し、遊んでいた男の子がけがをしました」

松山市教育委員会によりますと、松山市立宮前小学校で11月4日、男子児童が休み時間に運動場でブランコに乗って遊んでいたところ、座面を吊るしていた鉄製のポールが破断しました。

ブランコの座面が下にずれ、男子児童は手首を骨折し全治およそ1か月の重傷です。

(城健大呂記者)
「上の破断したポールは塗装がはがれて、表面にはさびが浮いているように見えます」

ポールはさびが進んでいて、接合部が破断したと見られています。

このブランコは40年前に設置されていて今年3月の定期点検では、さびや摩耗が見られたもののすぐに修繕が必要な状況ではないと判断していたということです。

市教委は1か月以上、この事故を公表しておらず、個人が特定されるおそれがあるとして、けがをした児童の学年なども明らかにしていません。

公表が遅れた理由について市教委は「事故の検証や再発防止の検討に時間がかかった」と説明しています。