能登半島地震の発生から2年となるのを前に、かつて金沢で暮らした画家の展覧会が4日から仙台で始まりました。売り上げの一部は石川県に寄付されます。

仙台市青葉区の百貨店・藤崎で4日から始まった展覧会では、仙台市出身の画家、千代華子さんと、父・佐々木康夫さんの作品が並んでいます。イギリスで絵画を学んだ千代さんは2007年から8年間、石川県で暮らし、東日本大震災の発生後にはふるさとを支援しようと金沢でチャリティー展を開催しました。

今回の展覧会ではその恩返しのために、能登半島地震の被災地である石川県に売り上げの一部を贈ることにしています。

訪れた人:
「能登の困っている人たちに手を差し伸べようという思いが絵の中に表れてきているから、私は絵を見て、これがいいなと思ったのかもしれない」

こちらは、縁結びのご利益があるとされる石川県の白山比咩神社を題材に描いた作品です。菊理媛尊が雪の中を歩く姿を鮮やかな色彩で表現した油絵です。

千代華子さん:
「私の作品を見て幸せな気持ちになってもらって、優しさの気持ちをリレーで返すということを思っている」

この展覧会は12月10日まで藤崎で開かれています。