『地道にみんなで作り上げてきたものが、無事に打ち上がって無事に帰ってきたっていうのが、一番楽しいところで魅力です』
『自分らで作ったものが無事にあがって、達成感っていうのはほんとに大きかったですね』

今回訪問したのは、福島工業高校の定時制に通うロケット製作チーム「TEIJI魂」。

県内の中高生がモデルロケットを打ち上げ、技術を競う「福島ロケットチャレンジ2025」で見事優勝を果たしたチームです。
伊藤凌壱さん
「無事に自分達が作ったのが打ち上がったっていうのは嬉しかったですし、それがいろんな高校の方がいた中で、1位になったっていうのは、やっぱりすごく嬉しかったですかね」
関根憲太さん
「打ち上がるまではどうなるかわからないんですよ。打ち上げるまでは長い時間かかるのに、打ち上がって帰ってくるのはほんの一瞬で。しかも打ち上がってもまだ喜べないっていうか、回収して卵までチェックして高さもチェックして、全部終わった後に『やった』ってほっとできる」
大会は市販キットの使用は認められず、一から作り上げたモデルロケットの点火、打ち上げの成功を競います。
採点条件には、既定の高度に滞空時間。宇宙飛行士に見立てた卵の保護。さらに設計から分析など、製作したロケットについて自分達の言葉で説明するプレゼンテーションと、クリアしなければいけない課題が山ほどありました。

高橋悠真さん
「最初は、誰がどうやるみたいなのは決まってなかったんですけど、だんだんに日にちが迫ってくると危機感みたいなものが出てくるので、みんなで分担して、最後組み合わせて完成させるって形になりました」
ロケット製作の心臓部【CAD使いの設計士】に、安全を守る【卵ケース職人】。軽量化と美しさを追求する【やすり職人】に、パラシュートとエンジン取り付け職人と個性豊かな『TEIJI魂』。大会参加のきっかけは意外なものでした。
伊藤颯汰さん
「去年卒業された4年生たちが、課題研究で発表していたロケット教室に興味を持って、先生の手助けとして一緒にやって、より深くロケットに興味を持って、そこから大会のことを聞いて挑戦しようと思いました」
蛭田先生
「話したら、元気よく4人は「やります!」っていうんで、いつもその元気な返事が。無理っていうとそこで終わっちゃうと思うんですが、チャレンジする気持ちがすごく大事だと思うんで、これからも色んなことにチャレンジしていってもらえたらなって思います」
きっかけは“ボランティア”。
どんなことでも“やってみる”このチャレンジ精神が「TEIJI魂」の強みです。
この日は、全国大会に向け新たなロケットを製作中。

「TEIJI魂」のロケットは、主に3D技術を使い製作していますが、手作業の部分も多く存在します。
デジタル技術で正確に・・・精密に。
そして、人の手で細部にまでこだわる。
最新技術と手作業の融合で、最高のロケットを目指します。
伊藤颯汰さん
「僕が一番好きなのは、作ってる過程ですね。どんどん形にしてくっていうのが、飛ばず達成感ももちろんありますけど、何より好きです。作っていくって途中が」
高橋悠真さん
「ものづくりは楽しいですね。やっぱり自分で計画して、自分たちでこう作って
それがちゃんと形になるっていうのが、とても楽しいことだと思います。今回のロケットもそうなんですけど、授業とかでもものづくりやってるので、 一つのものを作るっていう職業に就きたいなっては思っています」

『ステップ』
https://step-tuf.my.canva.site/
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年12月3日放送回より)














