※青森献血ルーム 鳴海敦浩さん
「血液は人によって違う性質ですので、なるべく少ない人数の輸血によって患者さんの感染の機会や副作用を減らすことができます」

400mL献血は200mL献血に比べて2倍の量があるため、同じ量を患者に輸血する場合、必要な人数が半分となり、発熱などの副作用や感染症リスクの軽減につながってより安全性が向上することから、医療現場からの需要が高いのです。献血の推移を見てみると、400mL献血が始まった1986年以降、徐々に増えていって8年後の1994年には200mLを上回り、今では必要とされる95%以上が400mL献血からつくられる血液となっていて、200mLより圧倒的に多いのです。では、ナゼ、200mL献血が存在するのでしょう。


※青森献血ルーム 鳴海敦浩さん
「400mLの献血については、男性が17歳以上、女性が18歳以上、体重は50キロというようにハードルが高くなっています。高校生で年齢に満たない、体重も満たないという方々が献血したい場合は400mLはできませんので、200mLという形で献血の機会を設けています」




理由の1つは、高校生などの若い世代や体重が基準に満たない人に献血の機会を確保するためです。400mL献血は年齢と体重の基準があり、男性は17歳から女性は18歳からで、体重が50キロ以上の人に限られます。青森献血ルームによりますと、若いうちに経験するとその後も献血を続ける人が多いといいます。

※献血した高校生(当時)
「初めてです。血が足りない人のことを思って献血したい」
「献血で周りの人に協力してあげられて良かったなと思います」

もう1つの理由は、大人に比べて体が小さい子どもや心臓の機能が低下している高齢者は、200mL献血の輸血を必要とするためです。こうした患者には、できるだけ採血してすぐの血液が望まれるため、有効利用のために必要な数を毎日調整しています。青森県内では1日平均約100人の献血を必要としていますが、そのうち200mLは4人と少なく、大部分が400mLとなっているのです。献血は、いのちをつなぐボランティア。毎日、皆さんの協力を必要としています。

