なぜ10歳で挑戦?きっかけとなった「絵本」があった
防災士を志す人の大半が大人の中、なぜ10歳で挑戦しようと思ったのでしょうか?
(柵原学園5年防災士 安東俐哉くん)
「4年生のときの担任の先生が、総合の時間に『災害に遭った小学校の本』を持ってきて、それを読んでいたら、自分の国にも沢山困っている人がいるんだなと」
きっかけになったのは、1冊の絵本。東日本大震災の際、津波から避難した福島県の小学生の実話を元にした「請戸(うけど)小学校物語」【画像⑤】です。
(絵本より)
「地震だっ」
「とにかく高いところへ!大平山へ!」
福島県の浪江町立請戸小学校は、海岸から約300mのところにあり、津波で2階の床まで水に浸かりました。
当時、声をかけあいながら避難し、学校にいた児童・教職員約100人全員が無事だったことから、「奇跡の小学校」と言われています。
絵本を紹介してくれたのは、小学4年生の時の担任、有吉修亮さんです。
(俐哉くんの昨年度の担任、有吉修亮先生【画像⑥】)
「地震とか洪水だとか。本当にいつくるか分からない。。。といったことを考えたときに、子ども達が『自分自身の命を守るためにできる行動』だったりとか、『周りの人たちを助けることができる行動』って、どうやったら育まれるんだろう、というところを第一に考えて」














