変化を映す鏡?手相に体調や生活歴が…
では、どうして線の濃さや太さに差がでるのか。

患者の手相に着目し診察の参考にしているという加納渡辺病院(外科・漢方専門医)、渡邊学医師に聞きました。
加納渡辺病院・渡邊学医師
「人間が他の動物と比較して発達している部分は言葉とか表情を使ってコミュニケーションをすることと、手で道具を使うことです」
渡邉医師は他の動物より発達した人間の手は、特徴が出やすいと話します。

加納渡辺病院・渡邊学医師
「顔に表情があるみたいに、手に手相があります。表情・人相はコミュニケーションのクセですし、手相というのは手の使い方とか、生活の癖が表れるのだと思います」
医学的な診断基準として手相が用いられることはありませんが、健康状態を反映する手がかりの一つともされています。

加納渡辺病院・渡邊学医師
「体調が良い時に『顔色が良い』みたいに、調子の良い時の手はピンク色で、なおかつ線はくっきりとした濃い線が出て、途切れの無い縦線が流れていることが多い。逆に体調が悪くて、精神状態が崩れている時は手の色はくすんだ色で線はどちらかというと、途切れ途切れの線が多くなったり、細い横線が増えたりとか」
さらに、体力や筋力とも関係しているといいます。
加納渡辺病院・渡邊学医師
「体力があって筋力がある人は、分厚い手で線ははっきりしていて、逆に身体が虚弱な人は手が薄くなって線も薄くなって、なおかつ細かい線が増えるというのは、理由は分からないけれど明らかにそう」

親指の付け根のふくらみ、母指球の厚みが筋肉量を反映していて、生活の歴史によって徐々に手の状態も変化するといいます。
渡邊医師の手相はというと…
嘉藤アナ「割と薄めですかね」
加納渡辺病院・渡邊学医師
「はい。身体を使わずに椅子に座ってふんぞり返っているもので。割とデリケートだから細い線が多いかな」

生き方や健康状態、性格的な特徴が刻まれている手相。
自分の体の変化を映す鏡として一度じっくりと手のひらを観察してみるのも面白いかもしれません。














