「サブクレードK」ワクチンの効果は?

今シーズンのインフルエンザHAワクチンは、
▼A型H1N1
▼A型H3N2
▼B型ビクトリア系統
の3種類の混合ワクチンです。

「サブクレードK」はA型H3N2の変異株です。
北村教授は、今年のワクチンにはサブクレードKは含まれていないが、重症化予防などの効果はあると考えています。

恵俊彰:
ワクチン効果はあるということですか?

日本医科大学 北村義浩教授:
ぶっちゃけて言うと、「ワクチンとしての効果はあるが、感染予防という観点でいうとあまりない」ということです。
今のワクチン3種混合の中に含まれているH3型は、22年や23年に流行ったものを母体にしたワクチンなので、そもそも今年流行り始めた25年バージョンの新しいサブクレードKという変異株には「かからない」という観点ではほとんど対応していません。
ただ、変異株といっても変化はわずかなので、重症化を予防する力は十分に持っている、そんなワクチンです。

恵俊彰:
ピークはこれから迎えるということですから、ワクチンを打っていない方はこれからでも打ってもらった方がいいですよね。

日本医科大学 北村義浩教授:
それは打った方がいい。特にお子様、高齢の方にはぜひおすすめしますね。

(ひるおび 2025年12月2日放送より)
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<プロフィール>
北村義浩氏
日本医科大学教授 専門は感染症学
国立感染症研究所、中国科学院などで研究に従事