長崎県内の最低賃金が、過去最大となる78円の引き上げとなり、12月1日より1,031円となります。県内では初めて1,000円の大台を超えた最低賃金です。

最低賃金は、労使の代表者が地方最低賃金審議会で議論を重ねた結果、今年9月、時給1,031円への改正が決定しました。

上げ幅は78円で過去最大、長崎県としては初めて1000円の大台を超えました。

吉野家は「1,100円」働き手からは歓迎の声

牛丼チェーン店の吉野家では、最低賃金の1,031円からさらに引き上げ、時給を1,100円に設定しました。働き手からは歓迎の声が上がっています。

パート(50代):
「家計も助かりますし、アルバイトしている学生さんとかも生活が少し潤うという形でうれしいとは思います」

吉野家長崎中央橋店の村田和隆店長は、理由を次のように語りました。

吉野家長崎中央橋店 村田店長:
「もっと人を集めないといけないのでm少しでも優位性を持たせるために1,100円という価格にしました。」

その一方で、経営への影響について、厳しい見方を示しています。

吉野家長崎中央橋店 村田店長:
「人件費が高騰していくと経費を圧迫するので厳しい…。どうにか生き残るという道を見つけていかなければ」

長崎労働局は、中小・小規模企業に対し、賃上げに対する助成金の支援なども活用してほしいとしています。