衆議院の「少数与党」解消で何が変わる?
日比麻音子キャスター:
衆議院では与党が過半数の233に達しましたが、どういったことができるようになっていくのでしょうか。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
補正予算がこれから進みますが、少数与党だと予算案そのものが通らない可能性があったのが、今後は通りやすくなります。
それから、例えば総理に対する不信任案が出たときに与党側で否決することができます。条約の批准などでも、参議院で反対が多い場合も、衆議院が優先され通せるようになります。
一見政治が進みやすくなるように思えますが、野田代表の言葉にもあるように、大幅に与党側が多くなるわけではないので、まだまだ緊張感は続くと思います。

日比キャスター:
一方、参議院では、与党の議席は過半数に6議席足りないということで、ねじれることになります。どのような影響があるでしょうか。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
いわゆる「ねじれ国会」になるわけです。
一般の法案については参議院で止まることが大いに考えられます。ただ、おそらく自民党は、例えば無所属や小さな会派に対し、(自民党の)会派入りするよう働きかけていると思います。ひょっとしたら、ねじれではなくしようとする可能性はあります。
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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説














