20代30代を中心に利用する人が増えている少額投資非課税制度・NISA。政府・与党は、NISAの大幅拡充を決定しました。岸田総理が目指す「貯蓄から投資へ」となるのでしょうか? また、「1億円の壁」といわれる不公平感をなくすため、超富裕層への課税を強化する方針です。

■「NISA」の口座開設、20代~30代で急増 年金制度などへの不安から

投資信託や株の運用益が非課税になる制度「NISA」。あなたはやっていますか?

大学生(20代)
「つみたてNISAのほうであれば、やっています。かなり先のことですけど、老後2000万~3000万円必要みたいなことが世間で言われているので。今のうちからコツコツ積み立てれば、不安は解消されるのかなと」

会社員(30代)
「私はやっていますが、基本的にずっと放置しています。『NISAとふるさと納税はやったほうがいい』というのはよく聞く話なので、たぶん良いことなんだろうなと」

大学生(20代)
「まだやっていないですけど、制度が変わったので、始めようかなと思っている。今でいう定期預金なのかなという気持ちで見ています」

そもそも、投資の運用で得た利益には20%ほどの税金がかかりますが、NISAを使うと、これが非課税になります。

NISA口座の開設状況をみてみると、3年ほど前から20代~30代で急増。年金制度などへの不安から、将来への投資として利用する人が増えています。

山本恵里伽キャスター
「NISAを活用すると将来いくらになるのか、金融庁のホームページでシミュレーションしてみます」

年利3%の収益が期待できる金融商品に毎月1万円、20年間投資すると…

山本キャスター
「20年経ったところで、88万円ほどの収益が出ました。通常であれば、この88万円に20%分の税金がかかりますが、NISAだと非課税になります」