2024年度、赤字となった公立病院の割合は過去最高に 要因は?

清水病院に限らず、公立病院の経営難は全国的に大きな問題となっています。2024年度に赤字となった公立病院の割合は83.3%と過去最高となりました。大きな要因は深刻な「医師不足」です。
<上牧病院長>
「最近は医局に入ってくる先生方も、いろいろな場所に行きたいというよりは、自分の好きなところで働きたいという希望がすごく強いものですから、なかなか静岡に派遣してくれる先生が少ないのも現状ではあります」
脳神経外科ではこれまで4人の医師が診察にあたっていましたが、2025年3月、個々の事情により3人が退職したといいます。
<脳神経外科 福地正仁医師>
「正直困っていますね。本来ならここで普通にできていた医療ができなくて、ほかの総合病院にお願いをして、向こうで手術をしてもらっているという状況」
4月からすべて1人で診察を請け負うことになった脳神経外科は、手術の受け入れを停止している状態です。
<福地医師>
「正直に言えば、365日24時間拘束されているっていうことですね。病棟の患者さんの場合だと、急変しないでねということは無理なので」
さらに、皮膚科では医師の数がゼロとなり「休診」する事態に。清水病院では脳神経外科と皮膚科が主な収益となっていたため、前の年度より6億4954万円の減収となりました。人件費や物価の高騰も追い打ちをかけている状態です。














