専門家「原発で一時的には安くなる傾向」しかし…

井上キャスター:
エネルギー政策を研究している龍谷大学の大島堅一教授は、「一時的には安くなる傾向。しかし、事故発生などを鑑みると長期的ではない」と指摘します。
そもそも、原発には莫大な維持費がかかります。大島教授の試算によると、東京電力利用者は電気代として、約14年で1兆円を超える資金を支払ったとみられるということです。
全体のコストを見たときは、どのようなことがいえるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
福島第一原発の事故で、トータルで23兆円のコストがかかっているといわれています。今の段階でのコストが安いとしても、事故のことを考えると、原発が本当に安いのかは慎重に考えなければいけません。
火力についても、今はウクライナ問題もあって、ロシア産の原油が買えなくなるなどしています。世界情勢によっていろいろアップダウンするので、必ずしも今のまま高い情勢とは限りません。
「ペロブスカイト」という貼り付け型の太陽光発電システムができれば、一説には原発20基分が稼働できるといいます。「原発だとお得ですよ」というだけではなく、長い目で見た議論が必要だと思います。














