高齢社会の企業モデルと世代間の相乗効果…

そんなアルコットが、2025年秋から導入したのが、AIによる体力診断です。

認知機能を試すテストや片足で一定の時間保てるかなどバランスの取り方や筋力、関節の状態などをもとに労災リスクをAからCの3段階で診断します。

結果をもとに面談を実施し、仕事内容や勤務体制を相談。無理なく働き続けられる環境づくりを目指しています。

アルコット 矢澤剛志社長
「健康状態は健康診断で把握できますが、『安全に』働ける状態を可視化・データ化することが難しかったたのです。ちょっとしたケガっていうのが大けがに発展する可能性が非常に高かったりしますんで、回避できたらいいなと思ってます」

その人にあった仕事や環境をつくり、生きがいを生み出す。高齢社会で生きていく上での1つのモデルになるかもしれません。

アルコット従業員の最高齢は87歳の女性だということです。「清掃業」幅広い世代が活躍し「若い人に負けないように!」と働く年配の方と、バリバリ働いている先輩たちの背中を見て目標にする若者世代の相乗効果もあるそうです。

「段階的定年制」、企業や業種によっては難しいかもしれませんが、高齢社会の1つの在り方として参考になる部分があるかもしれません。